テレクラ女性から放たれるむせかえる性のにおいに包まれたセックス

テレクラで口説き落として即ハメをすることになった女性にケーキを振る舞いながら考えていたのは、女体は決して甘くはないということだ。
たとえば、女性器を舐め回すときに舌や鼻が感じ取るのは、酸っぱさや苦味といった味でありかおりである。
性行為を通して次第に汗ばんでくるテレクラ女性の肉体に興奮し、彼女の皮膚を舐めるようなとき、彼女の皮膚から滴る汗は塩辛いのであって、腋の下を中心に発される汗のにおいはどこかスパイシーでさえある刺激的なにおいである。
女体の味わいというのは、料理でいうところの「辛・酸・苦」に満ちているはずなのだが、テレクラ女性の性行為全般を通して最終的にわきおこってくる感想を言葉にするときに、「甘美」というものが自然と出てくるのだから不思議である。
私がケーキなどの甘味を好んで食べないのは、酸っぱさや苦味やスパイシーな味わいを毎秒ごとに味蕾や鼻腔に与えてくれるテレクラ女性とのセックスによる「甘み」を知ってしまっているからかもしれない。
実際、テレクラ女性とのセックスによってもたらされる尋常ではない「甘美な快楽」というのは、何者にも代えがたいものがあるのである。
その「甘美な快楽」は、彼女を口説き落とすための回線がつながった瞬間からゆるやかに流れ込むようにして私にもたらされるものである。
女体の味の苦味や酸味などに比べて、受話器越しに届けられる「声」の味わいというのは、甘みが強いものに感じられる。
耳元に届けられた「甘み」から始まってかすかな甘美な快楽によってカウパーが分泌され、女体のリアリティによって一筋縄ではいかない体温や体臭を実感することになったあとは、そのリアルな肉体の味わいを通過した先でしか得られない熟した「甘美」が待っている。
甘美な快楽にしびれて耐えきれなくなった肉体からは、その甘美な快楽を解き放ってやる必要がある。射精である。
テレクラ女性の顔面の上に勢いよく放たれた私の精液はラブホテルの室内にその栗の花にたとえられるにおいを充満させ、それまで私に甘美な快楽を与えてくれた、テレクラ女性のすべての体臭と混じりあいながら、彼女の顔面の上で滴り落ちて蕩けていく。
私達の性行為の終焉までにまきちらされたあらゆる性的なにおいを、彼女の食べかけのケーキのスポンジが吸い取っていた。
行為終了後、彼女の食べかけのケーキを口に含んだとき、そのケーキは、彼女に振る舞ったときよりも卑猥で淫靡な味を増しているようであったのだ。